グラスウールは、高温で溶融したガラスを遠心法により繊維化し、綿状にしたものです。
この製造方法は、縁日などでおなじみの綿菓子をつくる原理と基本的には同じです。
グラスウールの一般的な製造方法をご紹介いたします。
グラスウール(バット品)の製造方法
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1 原料調合
リサイクルガラス、その他原料はタンクに貯蔵されています。各原料を計量、混合し、溶融炉に投入します。
2 溶融
混合された原料を電気炉またはガス炉で、1,200~1,400℃の高温で溶かします。
3 繊維化
溶けたガラスを繊維化装置に入れ、遠心力により繊維化します。その後、バインダー(結合剤)を吹き付け、フェルトのような形状にします。
4 成形
オーブンを通してグラスウールを乾燥させ、規定の密度・厚さに成形します。
5 切断
グラスウールを必要な幅にカットします。切り落とした端部はリサイクルされます。ポリフィルム等を接着することもあります。
6 梱包
ロールやボードなど製品の形状に応じて、梱包設備で梱包をします。
7 積載
圧縮梱包されたグラスウール製品を、パレットに積み込み出荷します。
グラスウール(ブローイングウール)の製造方法
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1 原料調合
リサイクルガラス、その他原料はタンクに貯蔵されています。各原料を計量、混合し、溶融炉に投入します。
2 溶融
混合された原料を電気炉またはガス炉で、1,200~1,400℃の高温で溶かします。
3 繊維化
溶けたガラスを繊維化装置に入れ、遠心力により繊維化します。
4 解砕
マット状になったグラスウールをフレーク状に解砕し、空気で圧送します。
5 添加剤噴霧
フレーク状のグラスウールには、施工性を高めるための添加剤が噴霧されることもあります。
6 回収
フレーク状のグラスウールはコンベアに集められます。分離された空気はフィルターを通して清浄化され、大気に排出されます。
7 梱包・積載
ブローイングウールはホッパーで計量され、圧縮梱包されます。