耐久性

耐久性

グラスウールは無機質素材のため、経年変化等が少なく耐久性の高い材料です。
温度変化による収縮等も少なく、長期間性能が維持するので断熱材として非常に適した素材といえます。

高い耐久性で変わらない断熱効果

耐久性

 

断熱材のなかには、材質によって温度や湿度、経年の影響で変形してしまうものがあります。変形が起きると本来の断熱性能を発揮できないばかりか、断熱材同士や躯体との間に隙間ができたり、反りや膨張によって外装材の剥がれを引き起こしたりといった二次被害をもたらすおそれがあります。

しかし、グラスウールは化学的に安定しており、長期にわたり高温多湿の環境下に置かれても収縮変形や腐食といった変化が起こりにくい素材です。また、耐薬品性にも優れており、溶剤や薬品が付着しても変形・劣化することはありません

このようにグラスウールは非常に耐久性が高く、長期間安心して使用できる断熱材といえます。

このグラスウールをはじめとする無機繊維系断熱材による外断熱工法は、断熱材先進国の北欧やドイツなどでは一般的な工法として広く普及しています。日本においても「断熱性が高い」「耐久性が高い」「管理しやすい」といった点から公営住宅などの施工にも採用されています。

高温多湿状態での形状変化比較

グラスウールは収縮変形しません

温度100℃・湿度100%の高温多湿状態の容器に試験体を入れて5時間放置した後の形状変化(硝子繊維協会実験による) 

グラスウールは20年経っても断熱性能が変わりません

グラスウールの断熱性能の経時変化

 

上のグラフは、グラスウール断熱材の経年変化を測定するために、築後18年~22年を経過した4例の建物からグラスウール断熱材(10K-50mm)を回収し、その熱抵抗値を測定した結果です。

グラスウールは、初期性能であるJIS熱抵抗値とまったく変わらない値を示しました。
このことから、グラスウールは長期間断熱性能が変化しないことが分かります。