安全性

安全性

グラスウールは、人体に安全な人工繊維です。
天然繊維であるアスベストとは全く異なる行程・原料で製造されており、発がん性の心配もありませんので、安心してご使用いただけます。

グラスウールの安全性について

安全性


グラスウールには、がんをはじめとする呼吸器系疾病を起こす危険性はありません

グラスウールは世界中で半世紀以上にわたり使用されています。グラスウールの製造工場や従業員に対して長年にわたり健康診断や死因調査が行われていますが、これまで調査報告のなかにグラスウールが原因と考えられる異常や所見は認められていません

発がん性について

グラスウールはガラスを主原料とする人工繊維で、アスベストとは全く異なる物質です。

アスベストによる発がん性が発覚し問題になった当時、同じく繊維状物質であるグラスウールも発がん性があるのではないかと誤認されたことがありましたが、天然の鉱物繊維であるアスベストとガラスを主原料とするグラスウールは全く別物であり、グラスウールの製造工程でアスベストが含まれることもありません
 

アスベストの線維径は1ミクロン以下と極めて細く、割れやすく呼吸により容易に肺にまで吸い込まれ、体内にとどまり様々な病気を引き起こす要因となります。一方グラスウールの繊維は直径4~9ミクロンで、仮にわずかに繊維を吸い込んだとしても鼻や気管支でほとんど除去され、肺に到達することがありません。万一肺に入っても、体液に溶けやすく短期間で体外に排出されます

グラスウールとアスベストの繊維比較写真
WHOが定義する、肺の内部に吸収される繊維のサイズ

グラスウールはコーヒーよりも安全

2001年10月にフランスのリヨンで開催されたIARC(国際がん研究機関)による発がん性分類評価会議において、グラスウールは「グループ3」”ヒトに対して発がん性に分類されない”に該当するものと再評価され、コーヒーよりも安全性が高いレベルに位置付けられました。


ARC発がん性リスク一覧

グループ1 ヒトに対して発がん性がある アスベスト、たばこなど
グループ2A ヒトに対する発がん性がおそらくある ディーゼル排気ガス、紫外線など
グループ2B ヒトに対する発がん性が疑われる ガソリン、ピクルス、コーヒーなど
グループ3 ヒトに対する発がん性が分類できない グラスウール、ナイロン、紅茶など
グループ4 ヒトに対する発がん性がおそらくない カプロタクラム1品種のみ

出展:IARC

アレルギーを起こしにくい素材

眠る赤ちゃんとお母さん

グラスウール製造時に接着剤として使用するバインダーの原料に、微量のホルムアルデヒドが使用されています。住宅の汚染化学物質として注目されるホルムアルデヒドですが、合板や塗料、接着剤に比べ、グラスウール断熱材から発生するホルムアルデヒド量は極めて少量です。

JIS規格品に該当するグラスウールにおいては、建築材料の中では最高のランク( F☆☆☆☆)に該当(建材の中でもっともホルムアルデヒド放散量が少ない)しており、使用制限なくさまざまな部位に使用することができます。

ホルムアルデヒド発散建築材料の区分

等級区分 ホルムアルデヒド発散速度 内装仕上げの面積制限
規制対象外(F☆☆☆☆) 5μg/m2h以下 使用面積制限なし
第3種ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆☆) 5μg/m2h超~20μg/m2h以下 使用面積を制限
第2種ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆) 20μg/m2h超~120μg/m2h以下 使用面積を制限
第1種ホルムアルデヒド発散建築材料 120μg/m2h超 使用禁止

 

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