サンゴバン国際学生建築コンテスト日本大会結果発表
2025年4月19日(土)、東京日仏学院にてサンゴバン国際学生建築コンテストArchitecture Student Contest 日本大会が行われ、7チームが発表を行い入賞作品4点が決定しました!
優勝チームは2025年6月にフランスで行われる世界大会に日本代表として出場します。
Architecture Student Contestとは
創立350年のグローバル建材メーカーであるサンゴバングループは、“MAKING THE WORLD A BETTER HOME”という企業理念の元、建築・建設業界を担う未来の世代をグループ一丸となって支援しています。
Architecture Student Contest は全世界の学生を対象に2004年から始まり、今年で20回目の開催となります。各国からの学生が同じ課題で競い、国ごとに審査が行われます。各国の最優秀者には賞金に加え、世界大会への出場権が与えられます。
サンゴバン日本法人(マグ・イゾベール株式会社/サンゴバン・グラス・ジャパン株式会社)も賛同し、この度、2回目となる日本大会を企画・開催いたしました。
コンテスト課題について
2025年はフランス・リヨン近郊のイゼール県に属する緑豊かなコミューン(自治体)シミランとヴィルフォンテーヌ2つのエリアを舞台に、持続可能な建築デザインのアイデアを学生から募集しました。
新築とリノベーションの2つのテーマについて、建築とサステナビリティの両側面から評価されます。
一般的な建築計画(コンセプト、マスタープラン、平面図等)に加えて、よりサステナブルな建材の選択、年間の冷暖房需要計算と建築物のライフサイクル分析(OneClickLCA)が必須となっている点が本コンテストの大きな特色です。
審査員総評・所感
審査員長 伊東豊雄
伊東豊雄建築設計事務所 代表取締役
今回のコンペティションは我が国の大学生にとって、卒業設計や期末試験の時期と重なり、しかも短期間で提出しなくてはならないという厳しい条件下にもかからず、果敢にチャレンジしてくれた皆さんに敬意を表します。
またサスティナビリティや省エネルギーといった通常大学の課題では問われない問題を深く考えないと提案できない課題に取り組んだことは、これからの建築のあり方を問われる際に必ず役立つと思われます。
審査員 若林亮
日建設計 デザインフェロー
日本では卒業設計や卒業・修士論文提出後からの制作期間が短く、時間的な制約はあるが、環境をテーマにする学生コンテストは他になく、環境を建築(デザイン)にすることを学ぶ素晴らしい機会となり、また、昨年に続く公開審査による学生のプレゼンテーションと対話のある審査、懇親会はとても楽しく、学生の皆さんにとっても多くの学びがあったと感じています。
審査員 掛上恭
住友林業株式会社 木材建材事業本部
ソリューション営業部 LCAチーム シニアマネージャー
今年度は、建築とサステナビリティの提案に加えて、地域の活性化や新築と改修の両計画で共通のアイデンティティが求められるなど、昨年より難易度が高かった気がします。そんな中でもどのチームも意欲的に課題に取り組み工夫を凝らした提案内容で、学生達の思いが伝わってくる作品ばかりでした。中には時間切れでLCA・エネルギー計算・サンゴバン製品の提案が無かったケースもみられましたので、あと少し早めに準備できると良かったかもしれません。
審査員としてできるだけ公平な評価を心がけたつもりですが、4人の審査員の着眼点も少しづつ異なり、公開審査を通じて議論が深まることで納得感のある審査になったと思います。伊東先生のコメントには建築への深い理解を感じました。
事前のOne Click LCAレクチャーでは、昨年の優勝作品を題材にLCA提案の例をお示ししましたが、今年の提案に活かされた部分も感じられ、昨年の参加者から今年の参加者へのアドバイスがあったとのことで、ノウハウが継承されたことも素晴らしいと思いました。自身も学ぶことが多く、同時に楽しませていただきました。 貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
審査員 南章子
一般社団法人グリーンビルディングジャパン 理事
日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社
建築を考える上でサステナビリティの観点が外せない一方、建築とサステナビリティの計画やデザインにおける共存は容易には解が得られません。敷地およびその周辺の気候条件、さらには社会問題を読み解き、ソリューションが生み出されます。本コンテストは、非常に難易度の高い要件でありながら、その課題を通して建築とサステナビリティの共存のデザインソリューションを生み出すことを学ぶ良い機会であり、またその経験はより良い建築・社会を創る上で意義深いと感じました。参加者の皆さんの情熱と創造力に触れることで、私自身も新たな視点や知識を得ることができました。この機会をいただけたことに深く感謝するとともに、主催者の皆様と参加学生の皆さんに敬意を表します。