サステナビリティの取り組み
Our actions in Saint-Gobain

サステナビリティの取り組み

サンゴバンは、より持続可能で包括的な社会を実現するために、事業活動、従業員、パートナーが協力し合うことを約束します。

CO2排出量の削減:カーボンニュートラル

気候変動を抑制するためには、経済活動の脱炭素化が必要です。

私たちの目標はシンプルです。2050年までに、吸収量以上のCO2を排出しないようにすることです。

サンゴバンは2019年、国連グローバル・コンパクトの「Business Ambition for 1.5℃」の誓約書に署名し、このコミットメントを表明しました。グループのCO₂削減ロードマップには、2030年までの新たなコミットメントが組み込まれ、直接的および間接的なCO₂排出量だけでなく、バリューチェーンに関わる排出量の削減にも取り組んでいます。

2030年までの目標は下記の通りです。

  • スコープ1および2の排出量を、2017年基準比で絶対値33%削減
  • スコープ3排出量を2017年比で16%削減


この目標は、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)によって検証され、サンゴバンの2050年カーボンニュートラル宣言に沿ったものとみなされています。

目標を達成するため、サンゴバンでは2030年までに年間約1億ユーロの設備投資と研究開発予算を計画しています。

また、低炭素技術の使用を奨励するため、2つの内部炭素価格(投資については100ユーロ/トンeq.CO₂、研究開発プロジェクトについては150ユーロ/トン)を導入しています。

 

循環型経済への移行

サーキュラー・エコノミー(循環型経済)は、利用可能な資源の変化に適した弾力的な成長モデルです。サーキュラー・エコノミーへの移行を成功させることで、環境、労働、社会的に期待される役割を果たし、ステークホルダーの福利、持続可能性、パフォーマンスのバランスがとれたソリューションとサービスを長期にわたって提供し続けることが可能になります。

サーキュラー・エコノミーを発展させるための当社の戦略には、以下の重点分野があります。

  • 製品およびソリューションを進化させ、バージン原料(天然資源原料)の使用量を削減する。
    リサイクル素材や再生可能素材の利用を促進し、製品寿命を延ばす。
    リサイクルや再利用を促進することで、ソリューションの資源利用量を削減する。
  • 新しい製造プロセスを開発する。
  • ステークホルダーと協力して、新しいビジネスモデルとバリューチェーンを開発する。

製品管理:透明性の向上

サンゴバンは、長年にわたりライフサイクルアセスメント(LCA)の推進に取り組んできました。これらの分析は、技術革新の指針となり、お客様により良い情報を提供し、より高い透明性を求める市場ニーズの高まりに応えるために有用です。
サンゴバンは、2030年までに、流通事業を除くグループ収益の100%を、検証済みのLCA(ライフサイクル分析)またはEPD(環境製品宣言)でカバーされた製品で確保することを約束しています。
サンゴバンは、35カ国以上で1,800件以上のEPDを発行しており、建設分野におけるEPD件数では世界トップレベルのリーディングカンパニーです。

水資源管理

サンゴバンの水に関する方針は、取水・排水のいずれにおいても、事業活動が水資源に与える影響を可能な限り低減するという私たちの想いが反映されています。


サンゴバンの長期的な目標は、可能な限り取水を少なくし液体の工業用水の「排出ゼロ」を目指すとともに、他の自然環境やステークホルダーに新たな影響を与えないようにすることです。これを達成するため、サンゴバンは以下のことに全力を尽くします:

  • 自然環境からの取水量を減らし、製造工程を最適化して水の消費量を最小限に抑える
  • 可能な限り「処理」水を再利用する
  • 適切な処理を行い、製造現場または現場外で再利用する
  • 自然環境への排出を削減・管理し、偶発的な汚染を防ぐことで、水質を悪化させない
  • 地域住民の飲料水へのアクセスを決して侵害しない