結露の発生を防止する対策に関する基準

結露の発生を防止する対策に関する基準

「断熱等性能等級4」の「結露の発生を防止する対策に関する基準」において、適合するための施工、および製品について解説します。

 

断熱等性能等級4においては以下のように定められています。

 


ⅰ) グラスウール、ロックウール、セルローズファイバー等の繊維系断熱材、その他これらに類する透湿抵抗の小さい断熱材(以下「繊維系断熱材等」という。)を使用する場合にあっては、防湿層(※)を設けられていること。


 

防湿層:  防湿性が高い材料で構成される層。断熱層への漏気や水蒸気の侵入を防止するものをいう。
具体的には下図のようなものを指します。

 

防湿層と通気層の設置

 


(ⅰⅰ)屋根又は外壁を断熱構造とする場合にあっては、断熱層の外気側への通気層(※)の設置(断熱層に繊維系断熱材等を使用する場合にあっては、断熱層と通気層との間に防風層(※)を併せて設置するものとする。) 


※通気層:断熱層の外側に設ける空気の層で、両端が外気に開放されたものをいう。

※防風層:防風性と透湿性の高い材で構成される層。

具体的には下図のようなものを指します。

 

防湿層と通気層の設置 図2

 

【住宅の省エネルギー基準の解説】より抜粋 


壁内結露を防止するため、断熱層の外側に通気層を設ける等の措置を講ずる。
通気層は上下端部を外気に解放し、厚さは18mm程度を目安とする。通気層内に侵入した雨水が外部へ速やかに排出するような納まりとする。断熱材としてグラスウールを使用する場合には、断熱材と通気層との間に防風層を設ける。


 

外壁の防風層は、透湿防水シートを設置することにより確保できます。

防湿層と通気層の設置 図3

 

【住宅の省エネルギー基準の解説】より抜粋 


屋根断熱とした場合、断熱材の外側には通気層を設ける。
通気層の厚さは30mm程度を標準とし、屋根断熱の通気層への入気のため、軒裏等には換気口を設置する。断熱材としてグラスウールを使用する場合には、断熱材と通気層との間に防風層を設ける。


 

屋根に通気層確保用スペーサー「通気くん」を設置し、その後グラスウールを施工します。「通気くん」を設置することにより、通気層と防風層を確保することができます。

防湿層と通気層の設置 図4

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