Case Study

佐倉の家(千葉)

温度のバリアフリーを高気密高断熱住宅で実現。
1年を通して温度差によるストレスを感じることのない、ストレスフリーな住宅。

佐倉の家は、温度のバリアフリーを高気密高断熱住宅で徹底するために、実験的に一種熱交換換気機器(あえて全熱型で)に家庭用エアコン1台をドッキングさせ、居室・非居室を問わず、空調と冷暖房を同時に行っている点が特長です。また、設計・施工者の自邸であることから、自らが完成後の快適性を体験・検証しながら、千葉県の住宅性能のモデルを追及しています。

居室だけでなく、非居室空間をいかに快適にするかを研究課題とし、外部条件にできるだけ影響を受けず、安定した室内温熱環境の実現を目指した結果、現在多く普及している、床下エアコンや吹抜けリビングでのエアコン1台での全館空調の欠点を補うためのオリジナルシステムを採用。千葉県の気候風土に合った断熱機密性能値を理解し、過剰な断熱性能に頼らないコスパの良い住宅を実現しました。

 

仕様構成図・各仕様データ

 

佐倉の家 性能図

 

佐倉の家 立面図

 

佐倉の家 1F平面図

 

佐倉の家 2F平面図

 

建物データ

所在地 千葉県佐倉市
工法・規模 木造軸組2階建て
延床面積 125.86m2
竣工 2013年8月
設計 小杉建築設計事務所
施工 勝建設株式会社

 

性能データ

1次エネルギー消費量(年間) 85.2kWh/m2
熱損失係数(Q値) 0.8W/m2・K
外皮平均熱貫流率(Ua値) 0.25W/m2・K
相当隙間面積(C値) 0.5cm2/m2

 

断熱仕様

    断熱 屋根

高性能グラスウール28K 240mm
(マグラムダ34)

外壁

外部付加断熱:グラスウール32K 42mm
(床トップ)


充填断熱:高性能グラスウール 28K 120mm
(マグラムダ34)

フェノールフォーム保温板

高性能トリプルガラス木製窓

玄関ドア

木製断熱ドア

シート ザバーンBF
テープ バリオテープ
暖房 エアコン4.0kW
冷房

エアコン2.8kW

給湯

省エネ高効率給湯器、温水式ガス床暖房

換気

第1種熱交換型換気

 

設計・施工者より

小杉建築設計事務所 勝建設株式会社 代表取締役 小杉敬太郎氏

小杉建築設計事務所・勝建設株式会社 代表取締役 小杉敬太郎​氏
 

設計者であり施工者でもある当社代表の小杉自身の自邸である佐倉の家は、以前の自邸と比較して40%以上光熱費が削減できました。快適性においては最近の作品では玄関・廊下・脱衣場などこれまで冷暖房の恩恵がなかなか届かなかった場所にも居室空間と変わることのない快適性を実現しています。

また当社の家はほとんど『窓を開けない=砂ぼこり・虫が入らない』ライフスタイルになります。そして居住者が1年中同じような室内環境に快適に生活できることが、入居後の調査でわかりました。これによって、温度差によるストレスを家のどこにいても感じることがなく、血圧などに余分な負荷をかけない身体にストレスフリーな住宅であることが実際に生活することで理解できます。

必ずしも日当たり良好でない敷地条件でも、快適な室内環境が実現できるところもポイントです。
西日対策にもエアーカーテンとしてのダクト式全館空調が効力を発揮します。

 

勝建設ロゴマーク

設計・施工: 勝建設株式会社