船舶用軽量耐火材

船舶用軽量耐火材

軽量性と高い耐火性能を兼ね備えた次世代のウール「アルティメイト」と、造船市場向けアルティメイト「U-Marine」についてご紹介します。

次世代のウール「アルティメイト」

アルティメイト

 

ISOVERが独自の製法にて開発した「アルティメイト」は、高い耐火性能と軽量性を兼ね備えた次世代の繊維系耐火材です。 そのため、従来の防熱材として約30~40%程度の密度の製品で、ロックウールと同等の耐火性能を発揮します

客船などの非常に多くの防熱材を施す必要がある場合、ロックウールよりも軽量なアルティメイトを用いることにより、1隻あたり数100トンもの重量削減となるケースもあります。

高い耐火性能と軽量性を兼ね備えたアルティメイトが、次世代船の建造を可能にします。

造船市場ではすでにスタンダードなアルティメイト

造船市場において、ヨーロッパでは客船やフェリーなどの建造がメインとなっています。

客船の場合、客室に、また多くの避難経路の確保にと非常に多くの防熱材を施す必要があります。豪華客船のような船では1隻あたり、ロックウールを700トン程度用いられるケースがあります。

そのような場合、同じ面積を施工した場合でもアルティメイトでは約420トン程度。280トンも重量を削減することができます。

 

1隻あたり280トンの軽量化で得られるメリット※

  •  積載荷重が5.4%向上
  •  1年あたり、CO2の排出を約750t 削減
  •  燃料の消費を抑えることができ、年間約2000万円程度のコスト削減

上記のいずれかのメリットを享受することができます。

※あくまで想定であり、実際の数値を保証するものではありません。(想定ケース:船長210m、乗員2,800人、1つのカーデッキを搭載したRORO機能を搭載したフェリーを想定)

造船業向けアルティメイト「U-Marine」

アルティメイトはヨーロッパでは広く普及しており、造船市場では造船業向けアルティメイト「U- Marine」がスタンダードになっています。「U-Marine」はMEDを中心とする多くの船級協会の認証を取得しており、その認定構造の種類は非常に多岐に渡ります。

日本においても、NK(日本海事協会)認定及びJG(Japan Government)の認定を取得しているため、 商船を始め、フェリーや海上保安庁関連の船にも使用することができます。

U-Marineの詳細については、イゾベールのホームページよりご確認いただけます。

「船舶用耐火材U-SeaProtect」を使用した施工ビデオのご紹介