断熱等性能等級5(仕様基準)の適合仕様例

断熱等性能等級5(仕様基準)の適合仕様例

建築物省エネ法「断熱等性能等級5」に適合する、グラスウール断熱材を使用した推奨仕様例について解説します。

断熱等性能等級5の概要

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(H11年法律第81号 通称:品確法)に基づく「住宅性能表示制度」において、住宅の性能に関する表示及び評価の方法が定められています。

評価項目のうち 5.「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」の5-1「断熱等性能等級」にて、断熱化等による対策の程度の評価を「断熱等性能等級」で表すこととしており、1~4の等級に区分されていましたが、2022年4月1日にさらに上位の等級である「断熱等性能等級5」が新設されました。

2022年11月7日の「日本住宅性能表示基準」及び「評価方法基準」改正に伴い、断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6の評価方法に誘導仕様基準が追加されました。

 

等級5                  :ZEH水準相当
等級4                  :H25基準相当
等級3                  :H4基準相当
等級2                  :S55基準相当

 

評価方法

各部位の断熱材の熱抵抗が建築物の種類、構造、構法又は工法、断熱材の施工法及び地域の区分に応じ基準値以上であること。

断熱等性能等級5<仕様基準> 適合仕様例

1・2地域 

部位 工法 熱抵抗値の基準値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ(㎜)
屋根 軸組 6.9 マグブローライト 22以上 270
枠組 マグブローライト 22以上 270
天井 軸組 5.7 マグブローライト 10以上 300
枠組 マグブローライト 10以上 300
外壁 軸組 4.0 (充填)イゾベール・コンフォート
(付加)付加断ボード
16
32

105
45

枠組 イゾベール・コンフォート 24 140
軸組 3.3 (根太)イゾベール・コンフォート
(大引)イゾベール・コンフォート
16
16
50
90
枠組 イゾベール・コンフォート 16 140
開口部 UA値 1.9  

3地域

部位 工法 熱抵抗値の基準値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ(㎜)
屋根 軸組 5.7 イゾベール・コンフォート 24 105×2層
枠組 イゾベール・コンフォート 24 105×2層
天井 軸組 4.4 イゾベール・スタンダード 24 155
枠組 イゾベール・スタンダード 24 155
外壁 軸組 2.7 イゾベール・スタンダード 16 105
枠組 イゾベール・コンフォート 16 105 or
140
軸組 3.3 (根太)床トップ
(大引)床トップ
32 42
80
枠組 イゾベール・コンフォート 24 120
開口部 UA値 1.9  

4地域

部位 工法 熱抵抗値の基準値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ(㎜)
屋根 軸組 5.7 イゾベール・スタンダード 24 105×2層
枠組 イゾベール・コンフォート 16 89+140
天井 軸組 4.4 イゾベール・スタンダード 24 155
枠組 イゾベール・スタンダード 16 155
外壁 軸組 2.7 イゾベール・スタンダード 16 105
枠組 イゾベール・スタンダード or
イゾベール・コンフォート
16
16
105
140
軸組 2.2 床トップ剛床 32 80
枠組 床トップ剛床 32 80
開口部 UA値 2.3  

5~7地域

部位 工法 熱抵抗値の基準値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ(㎜)
屋根 軸組 5.7 イゾベール・スタンダード 24 105×2層
枠組 イゾベール・コンフォート 16 89+140
天井 軸組 4.4 イゾベール・スタンダード 24 155
枠組 イゾベール・スタンダード 24 155
外壁 軸組 2.7 イゾベール・スタンダード 16 105
枠組 イゾベール・スタンダード or
イゾベール・コンフォート
16
16
105
140
軸組 2.2 床トップ剛床 32 80
枠組 床トップ剛床 32 80
開口部 UA値 2.3