Case Study
愛荘町エコハウス2(滋賀)
身近な材料の組合せでQ値1.05を実現
躯体性能の高さで、エアコン1台でも一年を通して省エネルギーで快適な空間
愛荘町エコハウス2(K邸)は、壁付加断熱と屋根断熱補強に32Kのボード品を使用しました。
このグラスウール断熱材を使用するメリットは、断熱強化及びヒートブリッジ対策として費用対効果の高さです。この方法での付加断熱は、特別な材料で桟を用意する必要が無く、汎用的な材料で対応できるので施工性も良好です。
充填断熱の高性能グラスウールや、国産樹脂トリプルガラスサッシの採用など比較的身近な材料を組合せてQ値1.05という高性能にする事ができました。躯体性能の高さのお陰で、エアコン1台のみの全館空調を可能とし、一年を通して省エネルギーで快適な空間が実現します。
仕様構成図・各仕様データ
建物データ
所在地 | 滋賀県愛知郡愛荘町 |
工法・規模 | 木造軸組2階建て |
延床面積 | 121.1m2 |
竣工 | 2017年11月 |
設計 | あしづかホーム株式会社 |
施工 | あしづかホーム株式会社 |
性能データ
1次エネルギー消費量(年間) | 136.45kWh/m2 |
熱損失係数(Q値) | 1.05W/m2・K |
外皮平均熱貫流率(Ua値) | 0.294W/m2・K |
相当隙間面積(C値) | 0.12cm2/m2 |
断熱仕様
屋根 |
高性能グラスウール 16K 240mm(マグスーパーイエロー) |
外壁 |
外部付加断熱:グラスウール32K 42mm(床トップ) |
基礎 | 基礎下:ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板A種特号 50mm 基礎立上り:外部ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板A種特号 60mm |
窓 |
高性能トリプルガラス樹脂窓 |
玄関ドア |
木製断熱ドア |
シート | 調湿機密シート |
テープ | 気密テープ |
暖房 | エアコン5.0kW |
冷房 |
エアコン5.0kW |
給湯 |
自然冷媒ヒートポンプ給湯機 |
換気 |
第1種熱交換型換気 |
設計・施工者より
あしづかホーム株式会社 蘆塚晃久氏
愛荘町の町並みになじむ焼杉のファサードが印象的な家。
一見しただけでは、高性能住宅とは気づかないくらい周囲の雰囲気になじんでいながら、室内に入ると冬場は圧倒的に暖かく、一般的な建物との違いが一瞬でわかります。
設計は、空気の動きにも注意して給排気経路、採光面を計画。施工では、性能が正確にでるよう、断熱材の入れ方、ベーパーバリアの処理、配管の角度や断熱処理などの細部にも配慮しました。
設計・施工: あしづかホーム株式会社