Case Study

高断熱リフォーム事例:岩手山を望む家(盛岡)

「岩手山を見ながら、家事をしたい!」「とにかく暖かい家に住みたい!」という思いを実現するため、床、壁、屋根の断熱材を高性能に
温水式のパネルヒーターの暖房とあわせて、家じゅうどこにいても快適な空間に

  • 岩手山を見ながら、家事をしたい!』『とにかく暖かい家に住みたい!』という施主様の思いを実現するため、キッチンの位置や洗濯場など家事動線を優先に間取りを計画。
     
  • 水回りが北面のため、寒さに悩まされないようにU値性能の高い窓に。
    ファサードにもなるので、窓の高さや位置、色にもこだわり、外観を引き立たせる設計に。
     
  • 玄関から庭にまっすぐに出られるように『通り土間』を配置。
    リビングまで入らなくても、土間で井戸端が出来る空間を採用。
     
  • 既存の構造材や基礎を出来るだけ再利用して解体時のCO2を削減。
    基礎の補強や構造体の耐震性能を向上させ、断熱性能、気密性能、 温熱環境、換気計画の4要素をしっかり計画し、リフォーム前は4.75W/m2KだったQ値を、1.4W/m2Kに性能アップ
     
  • 日射や通風などパッシブを取り入れてエネルギー消費を減らし、第2の人生ならぬ第2の再生(新しい命)を吹き込む設計、施工。

 

仕様構成図・各仕様データ

岩手山を望む家(盛岡)矩計図

 

岩手山を望む家(盛岡)矩計図

 

岩手山を望む家(盛岡)平面図

 

建物データ

所在地 岩手県盛岡市
工法・規模 木造軸組2階建て
延床面積 71.21m2
竣工 2014年12月
設計 住まい環境プランニング
施工 有限会社 山井建設

 

性能データ

1次エネルギー消費量(年間) 74kWh/m2
暖房負荷(年間) 67kWh/m2
(最低室温20℃)
冷房負荷(年間) 12kWh/m2
(最高気温27℃)
熱損失係数(Q値) 1.4W/m2・K
外皮平均熱貫流率(Ua値) 0.33W/m2・K
相当隙間面積(C値) 0.4cm2/m2

 

断熱仕様

屋根

高性能グラスウール16K 360mm
(マグスーパーイエロー) 

外壁

外部付加断熱:グラスウール32K 42mm
(床トップ) 

充填断熱:高性能グラスウール28K 105mm
(マグラムダ34) 

ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板A種特号 105mm
基礎

基礎断熱部立上り:ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板A種特号 50mm
基礎断熱部土間:ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板A種特号 50mm

高性能トリプルガラス樹脂窓 及び 木製窓

玄関ドア

木製断熱ドア

シート 防湿気密シート
テープ バリオテープ
暖房

ヒートポンプ式温水暖房

冷房

エアコン

給湯

ヒートポンプ式給湯器

換気

第3種換気

 

設計・施工者より

有限会社 山井建設  島守千恵美​​氏

お施主様から

  • 今の住宅はとても寒く、ストーブを付けながら寝ても、生まれたばかりの子が「凍死したのか?」というくらい冷たくなり慌てて抱きしめる程
  • 暖房もFFストーブとファンヒーターを使い、朝起きてから、家に帰ってきてから着けるなど部屋を暖めるまで時間がかかり、さらには灯油がなくなると寒い中給油をしなければならない
  • こんなストレスを抱えた生活から脱出したい!

と相談されたのがきっかけで、建替えか、リノベーションにするかを検討。
経済的な面からリノベーションすることを選択されました。

リノベーション住宅は、床、壁、屋根の断熱材を高性能な物に入れ替え断熱を強化
温水式のパネルヒーターで24時間暖房とし、家じゅうどこにいても快適な空間になりました

お施主様からは、「大好きな岩手山を望みながら家事もできるようにしてもらい、暖かい空間で体は楽に、気持ちも楽しく暮らせるようになりました。 これからは、住まい方を探求し、ランニングコストの削減にチャレンジしたいと思っています。 そして、セルフビルドやDIYにチャレンジでき、家族みんなで家を作れたことも良い思い出になりました。」とコメントもいただきました。

施工: 有限会社 山井建設