Case Study
仰木の里の家
日本エコハウス大賞2016「マグ・イゾベール賞」と「性能設計部門賞」を受賞した高性能断熱住宅の紹介です。
温暖地の関西で必要な断熱性と、それにかける費用のバランスが「ちょうどよい」高性能住宅を追求した、新住協(一般社団法人新木造技術研究協議会)が提唱するQ1.0住宅。
断熱材は、高性能グラスウール16K「マグスーパーイエロー」を採用し、防湿フィルム付ではなく、高性能グラスウールそのものを充填して可変透湿気密シート「ザバーン(R)BF」を別張りし、さらにボード気密工法で高い気密性を確保。
断熱材に高性能グラスウールを用いることで、コストを抑えて付加断熱でき、さらに防火性、吸音性にも優れた総合的に質の高い快適な高性能住宅が完成しました。
仕様構成図・各仕様データ
建物データ
所在地 | 滋賀県大津市仰木の里 |
完成年月 | 2016年7月 |
家族構成 | 大人2人+子供2人 |
構造 | 木造 |
敷地面積 | 173.21m2 |
建築面積 | 63.59m2 |
延床面積 | 108.47m2(31.50坪) |
性能データ
UA値(Q値) | UA値0.35W/m2K (Q値0.942) | |
C値 | 0.77 | |
一次エネルギー消費量 | 83.8GJ | |
断 熱 仕 様 |
屋根・天井 | 高性能グラスウール16K 105mmx3 (マグスーパーイエロー) |
外壁 | 高性能グラスウール16K 120mm+50mm (マグスーパーイエロー) |
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床・基礎 | スタイロフォーム3種b 立上り100mm土間50mm | |
窓 | シャノンウインドウⅡ | |
暖房設備 | 床下エアコン | |
冷房設備 | エアコン | |
給湯設備 | エコジョーズ | |
換気設備 | ベントサン | |
その他 | 耐震等級 3 長期優良住宅 |
設計・施工者より
設計・施工:ダイシンビルド
設計のポイント
住まい手さんの家庭にジャストなサイズを考えました。
基本設計
- 100棟以上の分譲地ですが敷地の裏側、南東方向に気持ちのいい緑があり借景と通風を考えました。
- 出来る限りコンパクトで良質な質感が出るように天井高や空間を考えました。
- 限られた予算の中(2,600万円税込)コストバランスを最善にして断熱性能を上げました。
性能・仕様等
- 設計・建設性能評価により耐震等級3にしました。
長期優良住宅も取得。 - Q値0.942のQ1住宅です。
- 床は吉野杉のフロアー、壁・天井はオガファザー+デュポンの塗装で自然素材を多用。
- 夏は日射遮蔽が出来るように小庇+すだれフックを設置。熱気を抜くための天窓を設置。夏用のエアコンは吹抜けの上部です。
- 冬は効率のいい床下エアコンで暖房をします。
日射取得熱を取り入れる為南東・南西の窓は大きくしています。