気流止めが必要とされる箇所
一般的な木造軸組工法(在来工法)では、壁と床、および壁と天井との取り合い部分に隙間が生じています。このような隙間が外壁や間仕切り壁内部で気流(空気の流れ)が発生する原因となっています。
この壁体内に発生する気流は、内部結露の発生要因となるだけでなく、その空気の流れに伴いグラスウール断熱材の繊維内に
介在する空気も移動してしまうため、断熱性能が著しく低下してしまいます。
気流止めの施工により壁体内の気流を遮断し、建物躯体の気密性を確保することで、断熱性能を向上させることができます。

気流止めの効果

左図は当社における壁表面温度計測実験データです。
【条件】
外気温度 : 10℃
室内温度 : 27℃
温度差 : 17℃
(左から)
無断熱(断熱材なし)、気流止め無し、気流止め有り、標準施工
それぞれの状態で壁表面の温度の違いが比較できます。
気流止め施工方法(壁下側)
壁下側から、断熱リフォーム工事専用気流止め製品「マグ気流止め」を使用した場合の施工工法について解説します。
※注意!床下換気を十分にとれる構造として下さい。

脱気
マグ気流止めは空気抜き弁付きのため、空気弁に掃除機のホースを差し込み簡単に脱気することができます。


弁締め
脱気後、圧縮が戻らないように空気弁を縛ります。


充填
壁の下側の隙間から、マグ気流止めを差し込みます。


復元
圧縮された状態でポリエチレンフィルムにカッター等で切込みを入れると、瞬時に膨らみ気流止めが復元します。


施工完了
隙間がないようによく馴染ませて施工完了です。
施工動画

開口部の資料提供:YKKAP(様)
開口部の施工については、メーカーにお問い合わせ下さい。