Vol.11 :付加断ボードで防火構造+木外装を実現!

Vol.11 :付加断ボードで防火構造+木外装を実現!

北海道と関東を拠点として、高断熱・高気密住宅に取組まれる「須藤建設株式会社」様に、マグ・イゾベールの「付加断ボード」の使用感、北総研防火木外装を採用した住宅づくりについて感想をうかがいました。

 

ユーザーボイス

2021.12 完成後に訪問させていただきました!

深みのある色合いが印象的な木材を外装に使われたSUDOホーム様のモデルハウス「県道沿いの家」は、Ua値0.29、C値0.3と断熱・気密ともに高い性能を持つ住宅でもあります。

Q1.今回の「北総研防火木外壁(GW・RW仕様)」を実際に施工された感想を教えてください。

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A.従来の木外装を使用した防火構造では耐力面材を使う必要があるのですが、一般的に耐力面材は重量があり、割れやすい傾向があるため、施工時の取り扱いには注意を払わなければなりませんでした。

しかし、今回の工法では防火構造でも構造用合板が使えるため、通常の施工と同じようにできました。現場仕事で腰を痛めている大工さんは多いので、構造用合板を使える今回の工法はとても喜ばれましたよ。

地方独立行政法人 北海道立総合研究機構
北総研防火木外壁について

 

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Q2.玄関から家の中に入った瞬間、断熱・気密性能が高い住宅ならではの心地よい暖かさに包まれました。「心地よい暖かさ」を実現するためのポイントを教えてください。

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A.当社は、優れたデザインと性能を兼ね備えた家づくりに取り組み、お客さまが毎日を心地よく暮らせる住まいを目指しています。快適な室内環境を作り出すカギは、断熱・気密性能を高めていくことですが、それらを担保するのは確実な「施工」にあります。
 
その大事な施工をお任せする技術のある大工さんは、とても貴重な存在です。彼らは、さまざまな作業をスケジュール通りにこなさなくてはならないので、断熱施工だけにじっくり手間暇をかけられません。そのため、例えば、両筋交いのように複雑で施工に手間がかかるうえに断熱・気密が取りづらい場所を作らないようにして、作業の無駄を省きながらも確実に断熱・気密性能が保てる設計を心がけています。

設計に配慮し、大工さんが作業しやすい環境にすることで、継続して仕事を行い、技術をブラッシュアップしてもらうことができます。その大工さんが技術力を発揮して住宅を施工することで、お施主様に年中快適な温度環境で、心地よく豊かに暮らせる住空間を提供することができます。このように、関係する人全員にとって嬉しい環境を作り出せるのではないかと考えています。 

 

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2021.07 現場訪問させていただきました。

Q1. 今回、大臣認定を取得した防火構造に取組まれていますが、外壁に「付加断ボード」を採用した理由を教えて頂けますか。

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A. 今回の物件では、木外装を使っても「防火構造」の認定が取得できる「北総研防火木外壁(GW・RW仕様)」を採用しました。

従来、外装材に木材を使うためには耐力面材を使う必要がありましたが、この工法では構造用合板が使えるので、価格を抑えることができますし、施工も簡易になりました。
木外装は人気がありますので、防火地域で外装材に木材を使うハードルがぐっと下がりました。

 

Q2. 付加断ボードを使った感想をお聞かせください。

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A. 今回、充填・付加断熱にグラスウールを使う工法を採用しましたので、付加断熱部分は「付加断ボード」を使いました。

付加断熱というと、押出法ポリスチレンフォームのような他素材の断熱材をイメージしやすいですが、グラスウールは他の素材と比較して追従性もあり割れる心配もなく、ビス留めによる熱橋を気にしなくてよいのが良いですね。

私も施工を手伝いましたが、思ったほどチクチクせず施工しやすかったです。もっとチクチク感が抑えられればより施工しやすくなると思います。 

 

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Q3. その他に何か気づいた点はございますか?

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A. 今回、初めて「イゾベール・バリオ エクストラセーフ」を使用しました。

最近は国内でも調湿気密シートの話を聞くようになりましたね。従来はポリエチレンフィルムの気密シートを使っていましたが、エクストラセーフは施工したときの見た目がすごくカッコよくなりますね!しっかりしたものを使っているという感じがしますので、お施主様へのアピールにもなると思います。

ポリエチレンフィルムの気密シートと比較すると、施工性が良いと大工さんも言っていましたよ。スケール表示はよれ防止になるのでとても便利。それに軽いですし、静電気で現場のくずがシートにくっついてこないのも気に入っているそうです。

 

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Q4. 最後に、今後の家づくりについて何かありましたらお聞かせください。

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A. 当社の魅力は、北海道と関東に拠点を持ち、北海道で培った高断熱・高気密住宅のノウハウを関東での家づくりに活かしているところなのですが、それを実現するために欠かせない大工や職人方の定着率が高いのも魅力の一つだと考えています。

長く務めている職人方が多いので、どの現場でも安定した技術力を発揮することができます。最近はお施主様の住宅性能に関する意識が高くなってきているので、ご要望にお応えできるよう常に技術力を磨き続けていきたいと思います。

取材協力

◆須藤建設株式会社 様(流山オフィス:千葉県流山市)
ウエブサイト:https://sudo-group.com/