充填断熱にはグラスウール
コストパフォーマンスが高い、火に強い、音が響かないなど、充填断熱にグラスウールが適している5つの理由をご紹介します。
① コストパフォーマンスが高い
主要な断熱材のなかで高性能・低価格
日本の木造住宅で最も多く使用されているグラスウール断熱材は、一定の断熱性能を実現するためにかかるコストが、主要な断熱材のなかで最も小さいのが特長です。
発泡プラスチック系断熱材で、グラスウール断熱材と同等の断熱性能を実現する場合、かかるコストはその2~3倍となります。
② いつまでも長持ち
経年劣化しない
グラスウールは無機質のガラス繊維でできているため、高温多湿な状態に長時間置かれても、反ったり膨らんだりといった変形が起こりません。
そのため、施工後に年月の経過によって形状や断熱性能が低下するということがほとんどありません。グラスウールは新築時と変わらない快適な温熱環境をいつまでも守ります。
湿気を吸わない
グラスウールは湿気を吸わないため、水分を含んで重量が増すということがありません。湿気がこもりやすい屋根裏などの断熱材として長期間使用しても、吸湿性の高い素材のように重みで下がってくるということがなく、天井や天井材に負担をかけません。
シロアリの被害を受けにくい
グラスウールはガラスを主原料とする無機質断熱材なので、素材そのものがシロアリに強いといえます。シロアリによる被害を受けると、断熱材に隙間ができて断熱性能を低下させるのはもちろん、耐震性が弱くなるなど住まいそのものの耐久性をも脅かします。
③火に強い
国交省認定の法定不燃材
ガラスを主原料とするグラスウールは不燃素材として、2000年の建設省告示により「法定不燃材」として例示されました。準耐火構造や防火構造の建築物にも広く使われる、信頼性の高い素材です。
火災時にも安心
万一の火災時には、床や壁、天井などに使われた断熱材が可燃性か不燃性かによって、住まいの安全性が左右されます。不燃性のグラスウールは火災時には類焼、延焼をくい止め、被害を最小限に抑えます。また、有毒ガスも発生しません。
④ 音が響かない
グラスウールは、吸音性に優れた性質を持っています。グラスウール断熱材を使用して住宅の気密性を高めると、外部からの音を一定レベル以下に抑えることができます。
2階や隣の部屋の音が響かない
グラスウール断熱材は、家の中で発生する音の吸音性にも優れます。建物の内部を仕切る壁にグラスウール断熱材を入れることで、隣り合わせになった部屋からのテレビの音や話し声の伝わりを軽減することができます。
また、上階と下階を仕切る床や天井にグラスウール断熱材を入れることで、上階の雑音(掃除機の音や落下音)の伝わりなどを和らげることができます。
⑤ 環境にやさしい
グラスウールは原材料の80%以上にリサイクルガラスを使用しています。
家庭などから回収された板ガラスやガラスびんも原料になり、ゴミの減量に貢献します。また、製品になった後も繰り返し再利用でき、製造から廃棄までのサイクル全体を通して発生するCO2が極めて低いのが特長です。製造工程で発生した端材なども再生処理され、無駄をつくりません。
フロン系ガス不使用
断熱材の中には断熱性能を高めるため代替えフロン等を使用しているものもあり、地球環境への影響が懸念されますが、グラスウールはそれらを一切使用していません。
国が認めるエコ素材
環境省が循環型社会形成のために定めた「グリーン購入法※」において、特定調達品目に該当しています。環境保護やゴミの減量に役立つ優れた断熱材として、国からも認められています。(※国などが物品購入する際には環境に配慮した製品を購入すべきと定めた法律)