断熱等性能等級4の適合仕様例

断熱等性能等級4の適合仕様例

建築物省エネ法「断熱等性能等級4」に適合する、グラスウール断熱材を使用した推奨仕様例について解説します。

断熱等性能等級4の概要

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(H11年法律第81号 通称:品確法)に基づく「住宅性能表示制度」において、住宅の性能に関する表示及び評価の方法が定められています。

評価項目のうち 5.「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」の5-1「断熱等性能等級」にて、断熱化等による対策の程度の評価を「断熱等性能等級」で表すこととしており、1~7の等級に区分されています。

評価方法

等級の評価方法として、断熱性能(外皮平均熱貫流率(UA値)と冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値))を計算して適合性を判断する『性能基準』と、部位ごとに設定された基準で判断する『仕様基準』があります。

ここでは「性能基準」を判断基準にした場合の、外皮性能基準に適合する断熱仕様例を解説しています。

断熱等性能等級4<性能基準> 適合仕様例

1・2地域

部位 部位U値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ
天井 0.246 マグブローW 18 200mm
外壁 0.421 イゾベール・コンフォート(高性能品) 16 105mm
根太間 0.246 イゾベール・コンフォート(高性能品) 16 50mm
大引間 イゾベール・コンフォート(高性能品) 16 105mm
土間床 外気接 0.365 押出法ポリスチレンフォーム
            XPS 3種bA(λ0.028)
100mm
外気接 0.365 押出法ポリスチレンフォーム
            XPS 3種bA(λ0.028)
100mm
開口部 1.90 建具:樹脂製建具または木製建具
            ガラス:Low-E複層(G12以上)
ドア 1.75 金属製熱遮断構造の枠
            (高断熱フラッシュ構造の戸)
            ガラス:なし

 

3地域

            

部位

            
部位U値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ
天井 0.232 イゾベール・コンフォート(高性能品) 16 155mm
外壁 0.421 イゾベール・コンフォート(高性能品) 16 105mm
大引間 0.452 床トップ(通常品) 32 80mm
土間床 外気接 0.507 押出法ポリスチレンフォーム
            XPS 3種bA(λ0.028)
50mm
床下接 0.507 押出法ポリスチレンフォーム
            XPS 3種bA(λ0.028)
50mm
開口部 2.33 建具:樹脂と金属の複合材製建具
            ガラス:Low-E複層(A10以上)
ドア 2.33 建具:樹脂と金属の複合材の枠
            (断熱フラッシュ構造の戸)
            ガラス:なし

 

4~7地域

部位 部位U値 商品名 密度(kg/㎥) 厚さ
天井 0.386 イゾベール・スタンダード(高性能品) 16 90mm
外壁 0.479 イゾベール・スタンダード(高性能品) 16 90mm
大引間 0.452 床トップ(通常品) 32 80mm
土間床 外気接 1.80 なし
床下接 1.80 なし
開口部 4地域 2.91 建具:金属製建具
ガラス:Low-E複層(A10以上)
ドア 2.33  建具:樹脂(木)と金属の複合材料製の枠
            (断熱フラッシュ構造の戸)
 ガラス:なし
5~7地域 4.07 建具:金属製建具
ガラス:一般ガラス(A8mm以上)
ドア 3.49 建具:金属製熱遮断構造の枠
            (フラッシュ構造の戸)
ガラス:なし

 

『断熱等性能等級4 適合仕様例』をPDFにてダウンロードしていただけます。
※PDFは「性能基準」、「仕様基準」の両方の図解を掲載しています。